2013/03/21

Japanese Binding Workshops









At the beginning of March, Jade bookbinding Studio had the series of Japanese Binding workshops in Studio 5.
Two students came from outside London and attended for5 days. Students based in London attended specific workshops.


3月始めの週に5日間連続で和装本のワークショップを行いました。これは、地方にお住まいの方がロンドン滞在中に集中して習いたいというリクエストで特別に設定したものです。アバディーンとニューカッスルにお住まいのお二人が5日連続で、あとロンドンにお住まいの3名の方が日替わりで参加されて連日3人の生徒さん達とのワークショップでした。私のスタジオは日本人向けに机を少し低めに設置しているので、机の高さが西洋人向けの高さにしてあるスタジオ5を借りて行いました。




On the first day, we made “Karibari” (Drying Board) and I gave the demonstration how to make tissue backed fabric. Unfortunately, the weather that day was damp form the rain. It was not the ideal day for making “Karibari” and we depended on hair dryers for drying.

初日は、「仮張り作りと裏打ちのデモンストレーション」。
仮張りを作るのはそれほど難しくないのですが、乾かすのに時間がかかります。生憎お天気も悪くてヘアドライアーがフル回転でした。仕上げの和紙に柿渋紙を使い上塗りにはバーニッシュを塗りました。最近臭くない柿渋もあると聞いたのですが、最初にあのにおいを嗅いだ時からの拒否反応で、私は使っていません。両方を使い比べて、個人的にはバーニッシュ仕上げの仮張りの方が使いやすかったので、ワークショップもそうしました。






Second day was the “Fukuro-toji”(Four Hole binding) and “Tsubakuro”(Wraparound Case).
In previous workshops we usually make one book and one wraparound case.
This time, students made 2 books and 1 wraparound case.

2日目は、「袋綴じとつばくろ」。これは、出張ワークショップでよく行っているもので、通常、袋綴じ1冊とつばくろの組み合わせですが、今回のワークショップでは袋綴じを2冊作りました。







Third day was the “Hako-chitsu” (Box Case).
There was a lot of work for making “Hako-Chitsu”, time was quite tight.

3日目は「箱帙」。実は、これは最初から1日で仕上げるのが難しいと思っていたものです。かなりスピートアップして、内張りの紙を貼る前まで終わらせることが出来ましたがスケジュールを再検討しなければと思いました。






Forth day was the “Tekagami-Jo”. All the students were surprised that this book is solid and attractive.
They thought that this book is more frail.

4日目は「手鏡帖」。皆さんこれを普通の折り本と想像していらしたようで、サンプルをご覧になってかなりしっかりとしたものだと驚いておられました。手鏡帖は「小型版の屏風」という感じです。






Last day was the “Yamato-toji”. We used the tissue backed fabric for cover that we made on the first day.


最後の締めは、日本独自の装丁の「大和綴じ」。今回は、裏打ちのデモンストレーションで作った布を表紙につかいました。